軌跡を残し、場所を伝える。——ITQ GNSS Logger v1.6

「今どこ?」

この問いに答えるとき、多くの人は住所を調べて貼り付けるか、地図のスクリーンショットを送るか、「駅の北口のあたり」という曖昧な表現で誤魔化します。

正確な場所を、すぐに、相手が使える形で伝えることは、意外と難しいものです。

ITQ GNSS Logger は、この「伝える」を含む2つの機能を持つアプリです。ひとつは移動の軌跡(どこを移動してきたか)を記録する機能、もうひとつは地点を記録(ここだよ!)して共有する機能。v1.6 では後者が大きく強化しました。

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移動記録:軌跡を、自分のデータとして持つ

このアプリの出発点は「移動記録」です。

スマホのGNSS(GPS)を使って、歩いた・走った・車で移動したルートをバックグラウンドで継続的に記録します。緯度・経度・高度・速度・測位精度をすべてログとして残せます。

記録したデータは GPX・KML・CSV 形式でエクスポート(出力)できます。地図ソフトに読み込んだり、表計算ソフトで分析したりといった活用も可能です。

重要な点は、データはすべてスマホ本体に保存されること。

クラウドへの自動アップロードはありません。「どこに行ったか」という位置データは、センシティブな情報なのです。使った経路、立ち寄った場所、自宅と職場の関係——これらが第三者のサーバーに蓄積されることに、居心地の悪さを感じる人は多いと思います。

ITQ GNSS Logger のデータは自分のスマホの中にあります。エクスポートするかどうか、誰かに渡すかどうかも自分で決められます。「自分の移動を、自分で管理する」という当たり前のことを、当たり前にできるアプリにしました。

ダッシュボード画面では、水平精度・垂直精度・衛星数・信号品質をリアルタイムで確認できます。環境によって GPS の精度がどう変わるか——ビルの谷間と開けた場所の違い、屋内では衛星が見えなくなること——を自分のスマホで体験することもできます。


地点を記録して、ワンタップで共有できます

v1.6 の中心にある機能は「位置情報の共有」です。

使い方はシンプルです。地図を長押しするか、現在地ボタンをタップするかで地点を記録します。地点名と写真を添えてもいいし、そのままでもOK。

保存すると、その地点の情報——地点名・住所・メモ・Google マップリンク——がテキストとして保存できます。あとは「共有」ボタンをタップするだけで、LINE・メール・X・iMessage など好きなアプリに送れます。


待ち合わせに使う

たとえば、こんな使い方があります。

公園の入口で友人を待っています。「今どこ?」と聞かれたとき、ITQ GNSS Logger で現在地を記録して共有ボタンを押す。相手のスマホに Google マップのリンクが届く。

カーナビ代わりに使える地図リンク付きで、住所も添えられています。「北口を出て右に曲がって…」という説明はなくてもピンポイントでどこにいるか伝わります。

写真を撮って一緒に送ることもできます。目印になる建物や看板を撮影して「ここにいます」と伝えれば、言葉より早いかも。


現場の記録として使う

待ち合わせより実用的な場面もあります。現場の記録です。

調査や点検で複数の場所を回るとき、各地点で「どこで・何を見たか」を記録したい場面があった時、ITQ GNSS Logger は、地点ごとに写真・住所・メモ・評価(★1〜5)・カテゴリを紐づけて保存できます。

記録した地点は地図上にピンとして表示されます。密集しているエリアは自動でグループ化され、ズームインすると展開されます。記録数が増えても地図が見やすいままお使いいただけます。

GPX・CSV 形式でエクスポートすれば、GIS ソフトや表計算ソフトに取り込めます。


発展形:巡視記録アプリとして

ここまで読んで気づいた方もいらっしゃるでしょう。このアプリの地点記録機能は「巡視記録」に近い構造を持っているのです。

巡視とは、定期的に場所を回って状態を確認・記録する作業です。電力設備の点検、農地の見回り、施設の日常点検——どれも「どこで・何を確認したか」を記録として残す必要があります。

ITQ GNSS Logger では:

  • 地図上の任意の場所をタップして地点を登録できる

  • 各地点に写真・メモ・カテゴリ・評価を付与できる

  • 記録した地点を地図で一覧できる

  • CSV でエクスポートして報告書に活用できる

  • 記録した地点の情報を共有できる

「特定の場所を毎回チェックする」という用途なら、あらかじめ巡視ポイントを地点として登録しておき、回るたびに写真とメモを更新していく使い方も考えられます。

専用の巡視記録システムを導入するほどではないが、紙やメモアプリよりは構造化して残したい——そういうニーズに、現時点でも十分応えられるアプリです。


このアプリが生まれた背景

ITQ GNSS Logger は、測位技術の解説書『測位学』(全2巻・815ページ)を書いた ITQ が開発したアプリだ。

「GPSはなぜ誤差を持つのか」「衛星の数が増えると精度はどう変わるか」——こうした問いを、教科書だけで理解するには限界があります。実際のデータを自分のスマホで見ながら考えることで、測位技術の本質が見えてくると考えました。

移動記録・地点記録・GNSSダッシュボード——これらはすべて、測位技術を「使う側」と「学ぶ側」の両方に向けて設計されています。

ぜひ一度試してみてください。移動記録・地点記録とも5回までは無料で試していただけます。そして、もっとこんなことができたらいいのにというご要望があれば、ぜひ教えていただきたい。ご要望お待ちしております。


アプリ概要

ITQ GNSS Logger


ITクオリティ株式会社
専門知を、誰もが使える形に翻訳する。

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